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簿記論

 簿記論は、税理士試験の必須科目のひとつですので必ず合格しなければなりません。

簿記論の特徴

 簿記論は、税理士試験の中では比較的合格しやすい科目ですが、苦手にしている人も多いが特徴です。
 
 簿記論は、財務諸表論や法人税法、所得税法などの科目にも関連するため、税理士試験受験生の多くが、この簿記論から受験をスタートしています。
 
 簿記といえば、簿記検定がありますが、簿記1級よりも計算難易度は高く、かつ、計算スピードが要求されます。
 
 受験生にもよりますが、若い人ほど合格しやすいと言われています。
 
 
難易度(※)
勉強ボリューム
平均合格期間 1年から2年

難易度、勉強ボリュームは簿記1級★★、簿記2級★を基準に設定しています。

勉強時間の目安

 500時間
出題範囲
 税理士試験受験案内によると、簿記論の出題範囲は、「複式簿記の原理、その記帳・計算及び帳簿組織、商業簿記のほか工業簿記を含む。ただし、原価計算を除く」となっています。
試験内容
 計算100%
 理論はなく、計算のみの試験です。大問題が3題出題されます。
簿記論が合格しやすい科目という理由
 税理士試験の合格率は多少の差があるとはいえ、どの科目も大体10%です。
 
 法人税法などの科目は、これまでに簿記論や財務諸表論などに合格した人が受験しているのに対し、簿記論は、多くの受験生が税理士試験で最初に受験する科目のひとつです。
 
 つまり、簿記論受験生の多くが税理士試験の初心者なのです。
 
 税理士を目指す人は沢山います。しかし、そのなかには、最初に始めた科目で諦める人が少なくありません。簿記論、財務諸表論に合格して、税法科目にまでたどり着くまでに、何人もの人が税理士を諦めていきます。
 
 そういった意味で、簿記論も法人税法も似たような合格率ではありますが、受験生の質が違うため、比較的に税理士試験初心者が多い簿記論は合格しやすい科目と言われているのです。
 

 
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