税理士試験についてわかりやすく説明しています。
税理士試験がよくわかるサイト

本当の合格率

 税理士試験の合格率は、どの科目も大体10%前後になっています。ただしこれは100人の受験生のうち、10人が合格するというわけではありません。

多くの受験生が受験前にドロップアウトしている

 税理士試験の合格率は概ね10%です。この合格率は、受験の申し込みをした受験生の約10%が合格したというものです。
 
 どういうことか説明します。私は大手受験予備校の通学講座に通って受験していました。どの講座も開講当初は多くの受験生が出席しています。それが授業が進むにつれて出席する生徒の人数が減っていきます。9月開講の授業であれば、満席だった授業でも年明けまでに15%くらい席が空席になります。4月になれば30%以上の席が空席になります。
 
 たまたま私の出席していた授業の受験生の出席率が悪いというわけではありません。どの教室でも大体同じです。
 
 具体的な事例を出すと、多くの受験予備校では毎月模擬試験を実施します。勿論、模擬試験の解答を返却してもらえます。その時に自分の順位等がわかる下記のような成績分布表が配布されます。
 
 
税理士試験成績分布表
 
 
 この表の受験人数の合計数みていくと、月日が経過するにつれて必ずといっていいほど受験生の人数は減っていきます。もしあなたが受験予備校に通うのであれば、並べて見てみると私が言っていることがわかると思います。
 
 単に模擬試験を受けていないだけでは?と思う人がいるかもしれません。たしかに模擬試験を受けなくても、税理士試験を受験することはできますし、あとで予備校に言えば問題だけ貰うことも可能です。しかし、模擬試験を受けないという人の多くが成績上位者ではないのが実態です。成績上位者の多くは模擬試験を受験しています。理由は簡単です。模擬試験を受けて自分の成績と順位を知りたいからです。
 
 そういった理由から、多くの予備校では合格ゾーンを模擬試験の上位30%と言っているのです。そもそも模擬試験を受験している人はそれなりの成績で、模擬試験を受験していない人もいるので上位30%に入ることができれば合格の可能性があると言っています。
 
 
 
 このように税理士試験は、受験の途中で多くの人が受験を諦めてしまうのです。多くの予備校の税理士講座が開講する9月の税理士受験生のうち、願書申込月の5月まで受験を続けている人は70%くらいであると思います。その70%の受験生のうち約10%が試験に合格しているのです。
 

 
TOP 税理士試験一覧 勉強方法 税理士試験FAQ
Copyright (C) 2011 税理士試験がよくわかるサイト All Rights Reserved.
【掲載の記事・写真・イラストなどの無断複写・転載などを禁じます。】