税理士試験を始めた頃に周りで電卓を左手で打っている人を見ると、その方が良いのかな、と思うことがあります。たしかに右利きの人は左手で、左利きの人は右手で電卓を打つ方が良いという人がいます。利き手でボールペンを持つため、利き手で電卓を叩くと、電卓を打つときにペンを置かなければいけないからです。利き手と反対の手で電卓を打てば、電卓を打つときでもペンを置く必要がありません。
ですが、私は、電卓は利き手で打っても合否には影響がないと思います。電卓は打ちやすい方の手で正確に打つことが大切です。ペンを持ち替える時間は僅かです。その時間が勿体無いという人は、利き手でない方で打つ練習をしたら良いと思いますが、私はその練習の時間が勿体無いと思います。
税理士試験は、一分一秒が大切になる試験ですが、ペンを持ち替える時間が合否を分けるとは到底思えません。税理士試験で一番大切なのは、問題を読み、それをどのように処理するのが正しいのか、正解は何なのかを瞬時に判断する知識を身につけることです。わざわざ電卓の打つ手を変える練習をするくらいなら、理論をひとつ覚えるほうが合格に近づくと思います。
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