税理士試験の税法の選択科目には、法人税法、所得税法、相続税法、消費税法、酒税法、国税徴収法、住民税法、事業税法、固定資産税があります(法人・所得はいずれか合格が必須)。税理士試験の合格にはこれらのうち3科目に合格しなければいけません(会計科目を含めると5科目)。
勉強ボリュームと難易度からすると、法人税法・所得税法が一番高く、次いで相続税法、その他、といった具合です。
このように説明すると、法人税法・所得税法が合格が難しく、ミニ税法(消費税法、酒税法、国税徴収法、住民税法、事業税法、固定資産税)と言われる科目が易しいように思われるかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。
「勉強ボリューム・勉強難易度=合格の難しさ」ではありません。
合格率は同じようなものです。勉強ボリュームが少ないというのは受験生全員が同じ条件なのです。
また、勉強ボリュームが少ない科目は、その分だけ試験で差を付けるのが難しい科目ということでもあります。少し勉強すれば合格に必要な知識を身につけることができるため、どうしても得点差が付き難くなります。税理士試験は相対評価の試験です。上位10%が合格するのです。そのため、よく勉強する人とそうでない人の差が出難い科目です。
受験生の中には、そういったことからあえて相続税法などの比較的ボリュームの多い科目を受験する人もいます。
このようにミニ税法だから合格しやすいといったようなことはありません。どの科目にも良い面悪い面があります。
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