一定の条件を満たした大学院を修了し認定を受けることができれば、税理士試験の一部科目の免除を受けることができます。税理士試験受験者の中には、試験になかなか合格できず、大学院に入学する人がいます。そのような話を聞くと、「税理士試験よりも簡単なのでは」と思うかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。
大学院では専門の授業を受けて単位を取得する必要がありますし、国税庁に認められるような修士論文を作成する必要があります。人にもよるでしょうが論文作成には1年以上かかると言いますし、それだけの内容を求められるようです。しかも、それだけの期間と労力をかけたのに国税庁の論文審査で認定を受けることができない人もいます。また、授業料も別途必要になります（大体が年間80万円くらい）。
これらを考えると必ずしも簡単（おすすめできる選択）とは言えないと思います。
余談ですが、法人税法、所得税法、消費税法は実務でも必須の税法科目です。試験を受験しなかったからといって知識がなければ仕事になりません。結局は自己学習する必要があります。大学院認定者の中には、税理士になった後に、受験予備校等で税法科目を勉強しているそうです。
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